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中古マンションにアスベスト調査は必要か?

中古マンションを購入する場合に、確認しておきたいのがアスベスト使用の有無です。賃貸でマンションを借りるときでも、安心して暮らすためにアスベストが使用されているかどうかはチェックしておきましょう。アスベスト調査を行う必要性と、アスベストが使われていたらどうすべきか解説します。

中古マンションはアスベスト調査必須?

アスベストとは「石綿」のことで、繊維状ケイ酸塩鉱物の総称です。耐熱性、耐摩耗性、耐薬品性、耐腐食性といった優れた性質で、繊維状のため引っ張る力にも強いのが特徴。そのため、以前は保温材や耐熱性建材としてよく建築物に使われていました。

ところが、アスベストの繊維は非常に細かく軽いため、飛散して人が吸い込み、大量に吸うと肺に溜まってしまうことが判明。20年以上の潜伏期間を経て、肺がんや肺線維症などの病気の原因となってしまいます。

そこで、1975年「特定化学物質等障害予防規制の改正」によって、アスベストの含有率5%を超える材料を用いた施工が禁止されました。

次いで1995年に「労働安全衛生法施行令」の改正で、アスベスト含有量が重量の1%を超えるものを禁止。ここでアスベストの使用に消極的にはなりましたが、依然として使われ続けました。

2006年、「労働安全衛生法施行令」の改正で、アスベストが全面禁止とされました。つまり2022年時点で築16年以上のものは、アスベストを含む可能性があるということになります。

アスベスト利用の判断基準は?

築年数

前項で説明した通り、2006年以前に建ったマンションであれば、アスベストを使用していた可能性があります。

重要事項説明書に記載あり

不動産会社に問い合わせて「重要事項説明書」にアスベスト使用の記載がないかどうかを確認してみましょう。アスベスト使用の有無が未調査であれば、そのように記載されているので、調査が必要ということになります。

国土交通省・経済産業省のデータベースで検索

国土交通省・経済産業省には、「石綿(アスベスト)含有建材データベース」があります。ここで建材名を入力すれば、アスベスト含有建材の特徴がわかります。

参照元:国土交通省・経済産業省「石綿(アスベスト)含有建材データベース」(https://asbestos-database.jp/

設計図や仕様書

マンションには新築時の設計図や仕様書といった、設計図書などがあります。中古マンションを購入する場合、通常は売主から設計図書などを引き継ぐべきですが、残っていない場合も多々あります。

専門業者に成分分析を依頼する

アスベスト含有の有無を正確に調べるなら、専門業者に依頼して、建材を採取して成分分析を行います。調査費用はかかりますが、安心して購入するためにも必要な調査です。

中古マンションでアスベストが確認されたら?

分譲マンション

アスベストが使われている部分の建材を取り除き、アスベストを除去する必要があります。

ただし除去には費用がかかるため、売主が負担するか、買主が負担するかを売買契約時に交渉することになります。

賃貸物件

一般的には不動産会社や管理会社を通して、借主がオーナーにアスベスト除去工事の要請をします。ただし、オーナーはアスベスト使用調査を行ったかどうかの告知義務はあっても、調査実施や除去対応は義務ではありません。

アスベスト除去工事を要請しても対応してもらえない場合もあります。

投資用物件

投資用のマンションは自分がオーナーですから、借主からアスベスト調査要請や除去工事の要請がある場合があります。アスベスト調査の有無は、借主に告知する義務がありますが、調査や除去の義務はないので、購入する前にどのように対応するかを決めておく必要があります。

ただし、借主がなかなか付かなかったり、売却したくても売れにくかったりする可能性はあるでしょう。

健康的に暮らすためにアスベスト調査はしておこう

中古マンションは安くて魅力的ですが、自分が暮らす場合はもちろん、人に貸す場合でもアスベストが使用されていればトラブルや健康被害の原因になります。

古いマンションは購入前に業者に依頼して、しっかり調査しておくようにしましょう。

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